相撲の稽古、なにが興味あるって、稽古の厳しさですね。朝早くから砂だらけになって、投げられては立ち上がり、何度も何度も兄弟子の胸にぶつかっていく。手を抜けば、親方から竹刀や鉄拳で叱られる。
日本で唯一、公然としごきが行われる場だ。
それでも、最近はちょっと様子が変わってきたが・・・

今回、見学に行ったのは「佐渡ケ嶽部屋」、昭和30年に小結・琴錦が二所ノ関部屋から独立してできた。
初代の親方を私は知らないが、昭和49年に部屋を継いだのが横綱・琴桜である。この琴桜が大関から横綱に上がる頃、よく覚えている。15日間、相手に一度もまわしを取らせずに突き、押しで優勝した。13日目だったか、14日日目だったか、押しながら琴桜が涙している姿が強烈に記憶に残っている。つまり、何勝すれば横綱に推挙されるかはっきりしてなくて、本人からすると「これで、どうだ。まだか？」との思いが強かったのだと思う。
その琴桜が佐渡ケ嶽親方として育てたのが、琴欧州（大関）、琴光喜（大関）、琴奨菊（関脇）といった幕内力士だ。
平成17年には娘婿の琴ノ若が継承して今にいたっている。

余談ですが、琴ノ若って覚えてます？
背の高い、相撲の世界には勿体ないくらいの「いい男」でしたよ。近くで見たら、でかい！
稽古中、ず〜っと脚を開いていたのが印象的でした。

琴奨菊VS琴光喜

親方の開脚が凄いでしょう

千代大海が同門ということで、出稽古にきました。
見物の我々には超ラッキーなこと。

大関同士の立会ですよ
（千代大海VS琴光喜）

10時20分、稽古の締めは整理体操

若手全員の開脚は圧巻でした

10時30分、稽古も終わり、いよいよお待ちかねの・・・
へへへ、こっちのほうが一番の楽しみだった

稽古中からちゃんこ番が準備してるのが気になっちゃってねえ（笑）
醤油ベースに豚肉と魚のつみれがたくさんはいってて美味かったた.。4杯お代わりしちゃった。5杯目を・・・と思ったら「玄関で記念写真撮ろう」という声が、ここで泣く泣く断念。
ビールは飲み放題とは言われてないけど、図々しくも私が何度もお代わりを催促しちゃった

一番先に食べ終えた琴欧州

床山の手で綺麗に髪をまとめて、
その後NHKの取材かな？

一回り上の同期会のグループだったので、お孫さんも参加していた。
力士に抱かれると元気に育つのです。

↓親方もはいって記念撮影

相撲部屋の見学だけなら、それこそ予約なしでも見せてくれる部屋もあるそうです。
でも、皆さん、ちゃんこも食べたいですよね。となると紹介者がいないと無理のようです。
幸い、地元同窓会の会長T先輩から「同期会で相撲部屋に行くけど、どうか？」と誘って頂いたので、同行しました。先輩の同期で「横綱総見」にも呼ばれるほどのタニマチがいるようで、今回の見学が実現しました。

尚、タダではいきません。それ相応の祝儀というんでしょうか、お会は必要です。
あの迫力を目の前で見て、満腹になるまでちゃんこがご馳走になれるのですから安いもんです。
13日（日）から始まる秋場所、佐渡ケ嶽部屋を応援したくなりますね。
「琴」が名前につく関取をどうぞよろしく。

おっと、忘れてました。
稽古中は撮影はOKなのですが、携帯による撮影は音が出るので厳禁。
デジカメのフラッシュはいいんだろうか、と気にしつつ撮影。そこで途中からデジカメムービーで撮りました。
迫力の稽古風景を動画でどうぞ。

＜動画＞

琴欧州が若手に稽古をつける

幕内力士の真剣な立会
（映っているのは、琴光喜VS琴奨菊、琴光喜VS千代大海）

幕内力士のぶつかり稽古（これが稽古の締めでした）
（ぶつかって行くのは、琴奨菊と千代大海）