デジカメ図鑑
＜東京の庭園めぐり＞

学生時代、地方から入学して来た同級生が
「東京にも緑があるんだ！」と驚いていたっけ。
言われるまで、気がつかなかったが
地図を見るとたしかに緑色に塗られた公園が多い、と気づく。
しかも、名勝といわれる公園のなんと多いことか。
遠くへ出かけるばかりが能じゃない。都内の庭園でも散策してみますか。

2012.12.11 記

特別名勝・特別史跡
浜離宮恩賜庭園

JR新橋駅より徒歩5分
所要散策時間：60～90分
面積：250215㎡（約500ｍ×600ｍくらい）

徳川家の鴨狩場を1654年、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が海を埋め立て「甲府浜屋敷｣と呼ばれる別邸を建てた。その後、浜御殿と呼ばれ、十一代家斉の時代にほぼ現在の姿になった。
維新後、皇室の離宮となり「浜離宮」と名称を変えた。
関東大震災、戦災で多くの建造物が損傷したが、昭和20年11月、東京都に下賜され「浜離宮恩賜庭園」となり、昭和27年「旧浜離宮庭園」として国の特別名勝及び特別史跡に指定された。

特徴：海水を引きいれた池が大きく、池に浮かぶ茶屋の眺めが見事

入園料：大人300円
入園日：平成27年10月18日
江戸城の出城という面もあり、周囲は石垣で囲まれている
大手門から入ってすぐに目に付く「三百年の松」という一本の黒松　見事な枝ぶりです
浅草から水上バスで、「浜離宮」の桟橋に着く直前、東京タワーが見えた（ちっちゃ！）
南側の「富士見山」（高さ5ｍくらい）から「潮入りの池」を望む。「中島のお茶屋」が実にいい。
水面に映るは、背後の高級ホテル（コンラッド）
大手門の近くのお花畑、この時期はコスモスが満開。一年中、何かしら咲いてるみたい。
都心では新宿御苑に次ぐ広さでしょうか。池あり、築山あり、なんとなく日本庭園のパターンも判ってきた。ここには江戸時代の名残も随所に残っています。漆塗りの重箱を提げて、昼食なんて似合うかな。ベンチなどもたくさんあり、時代小説など読むのが私にはお似合いか。　　2015.10.20記

 

新宿御苑（環境省　国民公園）


山手線「新宿駅南口」徒歩8分（新宿門）

所要散策時間：60～120分
面積：583000㎡（1000ｍ×600ｍくらい）
徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷が維新後に農事試験場を経て、明治39年に皇室の庭園となり、昭和24年に国民公園として一般公開

園内には日本庭園、フランス式整形庭園、イギリス風景式庭園が巧みにデザインされ、明治を代表する近代西洋庭園になっている

見ごろ：一年中、花が咲いている
入場料：200円
訪問日：2013.3.30

↑新宿駅から一番近い入り口（新宿門）
桜が満開だったが、園内は「アルコール持ち込み禁止」です

 

←重要文化財の旧洋館
中国を連想させる歴史的な建造物→
旧御涼亭

←私が一番気になったのは旧新宿門の門脇の小屋
当時の守衛室でしょうかねえ

 

 

 

そろそろ庭園と桜の紹介をしましょうか・・・
日本庭園の大きな池は「上の池」「中の池」「下の池」と3つに分けられている
「上の池」付近は背景が新宿のビル群
紅枝垂れ桜が綺麗です
これも紅枝垂れ桜　観光客がいない瞬間を撮るのは至難の業
広～い芝生に変な形の松が多数点在　こういう手入れが大変でしょうねえ
御苑の中心付近が「イギリス風景式庭園」、このあたりなんですが・・・ただただ広い芝生の庭
←文化財の洋館の前の大きな杉
なんだか、御苑の「主」のような気がしました

御苑の北側の「散策路」と呼ばれる道に
こんな巨樹がありました。

木の種類は判りませんが、大きさに敬意を表して
新宿御苑は東京で育った人なら誰でも小学校時代に遠足で行っている筈です。
私も記憶にはありませんが低学年に行ったような・・・とすると今回は約50年ぶりです。
苑のチラシによれば四季折々の花が咲くようで、一年中楽しめそうです。お薦めですよ。
私も庭園巡りが似合ってきた年頃、ということか。　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｈ25.4.3記

 

六義園（特別名勝）


山手線「駒込駅」徒歩7分（正門） 染井門なら2分

所要散策時間：30～60分
面積：87809㎡（300ｍ×300ｍくらい）
元禄15年（1702年）、五代将軍・徳川綱吉の信任厚い川越藩主・柳沢吉保が和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の大名庭園として造営
明治になって岩崎弥太郎の別邸となる

六義とは ：和歌の分類の六体（そえ歌、かぞえ歌、なぞらえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌）に由来する
見ごろ：一年中、花が咲いている
入場料：300円
訪問日：2012.11.25

↑六義園の入り口（正門）
周囲はレンガ塀で囲まれている。

 

←紅葉する木は意外と少ない
大きな池の向こうに見えるのは吹上茶屋（抹茶セット500円）
北側の築山「藤代峠」からの俯瞰、中央が中の島

 

 

旧古河庭園

京浜東北線「「上中里駅」徒歩7分
山手線「駒込駅」徒歩7分（本郷通り沿い）

所要散策時間：15～30分
面積：30780㎡（150ｍ×200ｍくらい）
大正6年、古河虎之助が造園。土地の高低差を利用し和・洋両型式を巧みに使い分けた庭園
洋館はジョサイア・コンドル設計（帝国ホテル等）
特徴：バラと大正期の洋館が見事
見ごろ：4～6月（つつじ、さつき、ばら）
　　　　　 11月～12月（紅葉）
入場料：150円
訪問日：2012.11.25

↑旧古河庭園の入り口
周囲は石垣で囲まれている。

 

←庭園の名物、バラと洋館
冬でもいろんな薔薇が咲いていた。6月頃なら、さぞかし・・・と思う。
雪吊りの準備が整っている松が見える。池の手前には茶室、滝などがある。
薔薇もいいけど、紅葉も似合う

　

　

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